どらま!ドラマ!DRAMA! 2nd Season

~日本のドラマ・映画、俳優・女優やシナリオライター(脚本家)などを徹底解剖~

*

『特捜最前線』(1977年4月6日~1987年3月26日)を、「家庭教師のトライ」のCMは活かしきっているか?

      2015/06/25

「家庭教師のトライ」のCMに『特捜最前線』の映像が出てきたのは6月くらいからでしたかね?

主演の二谷英明さんの娘で元女優の二谷友里恵さんが「トライ」の社長というつながりがあったから実現したんでしょうね。友里恵さんが「トライ」創業者と再婚していたなんて今までまったく知りませんでした。

CMでの再会はファンとしては単純に嬉しかったのですが、「トライ」を利用する子供たちはほとんど『特捜最前線』を知らないでしょうね。まあ、親の世代に関心をもってもらえればいいということですかね。

それより、映像にアテレコで関係ない台詞を喋るというCMは、リクルートの「ホットペッパー」の専売特許じゃないですか(「トライ」は「ホットペッパー」ほど無関係の台詞ではないですが)。あれは2003年頃から始まったと記憶しているのですが、印象が強すぎるから、あと5年は同じパターンはすべきじゃないでしょう?

それに「家庭教師のトライ」といえば、先生の顔に落書きをしていくという、賛否両論ありながらも個性的なCMがあったじゃないですか。そんな企業には「ホットペッパー」の二番煎じは意地でも避けてほしかったです。

『特捜最前線』を利用するなら、このドラマの特色の一つ、メインライターの長坂秀佳(しゅうけい)さんによる、工業高校卒業の経歴を活かした化学や科学を盛り込んだ作品が多数あったじゃないですか。ならば、例えば刑事たちが爆弾を解体したシーンを使って、学生の頃「トライ」で学んだおかげだった、というCMが作れたんじゃないんですか。これでCMで訴えたいことが表現できるかは不明ですが。

さて、『特捜最前線』というドラマ自体については、10年509話の歴史があるので簡単には語りつくせないですが、個人的には前述の長坂秀佳さん脚本の第418話「少年はなぜ母を殺したか!」は大事ですね。少し前に金曜ドラマ『スマイル』でも言及した、法廷を中心に描いたドラマ『都会の森』の原型とも考えられる、1時間まるまる法廷のみで展開されるエピソードなんですよ。

それと、内館牧子さんが、OL時代に公募で選ばれて、岸牧子名義で原案を担当した回、第215話「シャムスンと呼ばれた女!(原題・「太陽になった女)」と、こちらは公募ではなく(?)原案を担当した第248話「殺人クイズ招待状!」も重要ですね。DVDコレクション化の際の参考になったであろうファン投票でも2作品ともランキングに入っていましたね。脚本では、女性同士のバトルを『想い出にかわるまで』(1990、TBS)や『週末婚』(1999、TBS)などで巧みに描き、実生活では、横綱審議委員会委員として朝青龍とバトルを繰り広げている(最近は和解した?)内館さんですが、『特捜最前線』に認められるくらいに、元々バトルは得意だったんですねえ。

 - 映画・テレビ